993クラッチ分解とチェック

45000km(99年)でクラッチOHしてから2回目(94400km)の分解をしました。前回から約50000km走行後です。かなり以前から1速〜2速ギアで止まる寸前ぐらいの遅い速度領域でクラッチを切った時にシフトレバーが抜けにくくなる現象が多発していました。この問題を解決するために分解とOHを実施しました。クラッチを分解した結果、予想したとうりミッションのセンターシャフト部分がグリス切れを起こし、おまけに赤錆で侵食されてました。(^^;;; これが原因でスムーズなクラッチデスクの動きが出来なかったわけです。この問題は993のミッション車に多発しております。964には発生してません。しかし993に多いのは何故か?ひとつ推測されるのは993からエンジンの熱気が侵入しないようにハウジング内にフレッシュエアーのインテークが設けられております。これが逆効果となってグリスを乾かせてしまってるのではないか?と思っております。(あくまで推測ですがこの問題を緩和するためにセンターシャフトのグリス材質を変更されました。効果はいいようですね。(^^) 尚、今回の分解では50000km走行(サーキット含む)してもディスク、カバー、ベアリングはほとんど疲労しておらず耐久性がかなりあることが実証されました。小生の使用環境では70000kmは軽く大丈夫だと思いますね。v(^^) ゼロヨン加速などで強烈なパワークラッチ操作とかしない限り問題ないでしょう。今回交換するクラッチパーツはディスク、レリーズスリーブぐらいで経費的にもかなり軽くできそうです。(クラッチカバー、ダブルマスフライホイールはそのまま再使用)
クラッチを分解するためにエンジンとミッションを切り離します。補機類と固定部分を外していきます。 ミッションとクラッチが分離されました。
クラッチを踏んで低速(特に1〜2速)でシフトレバーが 抜けにくい原因はミッションのセンターシャフトの スプラインインの赤錆発生とグリス切れでした。これではスムーズにクラッチディスクを圧着できませんね。 クラッチカバー&ディスク部分を外します。 これが外したクラッチディスクです。 赤錆で侵食されたミッションのセンターシャフトが挿入されるギア部分も赤錆です。(^^;;; 
クラッチカバーです。 レリーズスリーブをチェックしました。黄色矢印部分の先端が磨耗するとクラッチペダルが戻りにくくなる。これは交換することにしました。 ダブルマスフライホイールを外します。 これが964から採用されてるダブルマスフライホイールです。シングルマスに比べるとかなり重いですね。
クラッチカバーのベアリングを回転させてチェックします。カバーとベアリングはこのまま使えそうです。 これが約5万km走行したディスクの表面です。あまり磨耗してませんがディスクは交換します。後ほど新品とディスク厚を参考に測定してみましょう。 クラッチカバーの表面ですが凹凸や波打ちスジもなくこのままカバーも使うことにしました。画像では色むらになってますが表面はツルツルしてます。 ダブルマスフライホイールの表面も問題なく研磨も不要。このまま使います。交換となるとかなり高額です。(^^;;;(交換するならRSCSの軽量シングルマスにするのもいいでしょう)