993カレラ クラッチOH作業(2回目94460km)
エンジンとミッションを分離し、いよいよクラッチのOHを開始します。走行距離計は94460kmです。今回のOH主目的は低速度領域でクラッチを切った時にシフトレバーが抜けにくくなる現象を改善することです。クラッチOHにて原因となるセンターシャフト部分のグリス切れを治療します。前回クラッチOHから約50000km走行してますがフライホイール、クラッチカバー&ベアリングはまだまだ充分使用可能であり、交換部品はでディスク、レリーズフォーク、ダクトホースのみ交換となった。ディスクもまだ使える厚みはあるが消耗品として交換。fujitaku流の走り方ではディスクはおそらく70000kmは充分もつと思います。基本的には993のクラッチは頑丈にできており疲労は少ないですね。しかしクラッチ本体が頑丈でもセンターシャフト部分のグリス切れには今後も注意したいところです。 | |||
左が50000km走行のSACHS(ザックス)クラッチディスク。右がapの新ディスク。最近純正はap製に変わったようです。 | 左が50000km走行のSACHSディスク表面。右がapの新ディスク表面。ap製はスリット無しになりました。 | 上が50000km走行のSACHSディスク厚。あまり減ってませんね。下がapの新ディスク厚。ap製はディスクに挟まれたメタル板がダンパー効果を得る為に波打ってるのでしょうか。 | エンジン側のクランクシールを交換 |
シール部をきれいにして新しいシールを丁寧にはめ込みます。 | フライホイールはそのまま使えますので目の細かいサンドペーパーで軽く磨き変色した表面異物を落とします。 | ||
磨いたフライホールを組み込みます。 | クラッチカバーとベアリングも再使用。カバーの表面をサンドペーパーで磨きベアリングを外す。 | ベアリングは分解して汚れを落としクラッチ専用グリスを塗布します。 | 新しいap製クラッチディスクの中心ギアに専用グリスを塗布します。 |
フライホイールの上からクラッチカバーを固定します。 | ミッションのセンターシャフトのスプラインインが赤錆に侵食されてましたのでワイヤーブラシできれいに落としクラッチ専用グリスを塗ります。グリスは多すぎてもいけません。 | レリーズフォークは交換。下が新品のレリーズフォークです。 | 左が95000km走行したレリーズフォーク。磨耗しすぎるとクラッチペダルを踏んだ時のフィールに影響します。 |
レリーズフォークはこのように装着されます。 | ミッション側のレリーズフォークのシャフトを差込むガイドにベアリングを挿入します。 | エンジンとOHされたクラッチ部をドッキングして固定します。 | これがレリーズフォークのシャフトです。 |
レリーズフォークのシャフトをミッションケースの横孔から差込みます。 | レリーズフォークのシャフトを差込みました。これで基本的なクラッチOHは終わりです。 | セルモーターを取りつけます。 | ハウジング内にフレッシュエアーを送るダクトホースを付けますが布製ホースが劣化して破ける寸前でした。新品と交換します。 |
破けたホースに応急的にテープを巻いてみましたがダメですね。 | 上が新品のホース。何で布製なのか?もっと他の素材があるだろうに。(^^;;; まさかこれがミッションのセンターシャフトグリス切れに悪さしたんじゃないだろうな? | ||