2001/02/03
タペットカバーのオイル漏れ修理(62000km時)
エンジン左側のタペットカバーから、オイル漏れが発見されたので左右のタペットカバーのパッキンを交換した。993の場合は930や964と違ってタペット調整が油圧式ラッシュアジャスターの採用により不要となっている。したがってタペットカバーを開けることはないので、タペットカバーのパッキンは交換されないままでオイルが漏ってくるまで気が付きにくいのである。(964なら20000kmに一回はタペット調整をされるので、たいていパッキンも同時交換されるようです。)今回は漏っていない右のタペットカバーのパッキンも同時交換した。エンジンオイルも交換時期に来ていたので交換しタイミングよく修理できた。前回58400kmでオイル交換した時はタペットカバーからのオイル漏れはなかったのでおそらく60000kmぐらいでパッキンの寿命が来たと推測する。
@左タペットカバーの下端(矢印)からオイルが漏っておりカバーの下にあるヒートエクスチェンジャーにまで滴っていました。 Aヒートエクスチェンジャーの下端(矢印)までオイルが付着しているのが判る。このまま放置していたならオイルが焼けて白煙を上げるところでした。
Bエンジンオイルを抜いた後に11個のボルトを緩めてタペットカバーを外した画像です。ボルトは固く締まってますので山が潰れないように慎重に外す必要があります。めったに見られないタペット内部です。 Cこれが993の油圧式ラッシュ・アジャスタ‐付きのタペットです。国産車ではごく普通のメカですが911の場合は993が発表されるまで採用されませんでした。タペット調整が不要になったことでメンテナンスは楽ですね。
Dこれがタペットカバーのパッキンです。左右共通です。パーツ番号:993.105.135.02 E外したタペットカバーはきれいに洗浄剤とスチーム洗浄機でオイルを入念に落とす。そして新品のパッキンをはめ込んで再びタペット部に組み込まれます。